アメリカでの貧困層の人々の、経済状況や医療状況などについて調査したので分かったことを報告します。
アメリカでの貧困層の、経済状況や医療状況など各種の状況
「アメリカでの、貧困層の人数」
- 2016年時点で、アメリカでの貧困者数は約4060万人
- 2016年時点で、アメリカでの貧困率は12.6%
「アメリカでの、貧困層の収入状況」
- 2018年時点で、アメリカで約4700万人が、日本での生活保護に該当する「フードスタンプ」を受給している
- フードスタンプとは、プラスチック製の電子カード・EBTカード(EBT:Electronic Benefit Transfer)を食料品の買い出しの際に店員へ提示すると、料金が割引されるクーポン制度のこと
フードスタンプの受給条件は、
4人家族で月収入が2500ドルを下回ること、
がだいたいの目安だと言われています。
「アメリカでの、貧困層の食事内容」
- 安価かつ手軽に満腹になれる、ピザ・タコス、ハンバーガーのようなジャンクフードが貧困層に人気
- ただし、それらの料理の食材は炭水化物がメインであり脂質も多く含まれていて、長期的に摂取し続けると、
「肥満」「糖尿病」といった状態を引き起こしやすくなる
2017年、米疾病対策センター(CDC)の発表で、
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アメリカの成人の10人に4人の割合が肥満(BMIで肥満に分類される基準に達している)であることが判明しました。
アメリカの国民の肥満の罹患率は世界一だと言われています。
アメリカ人に肥満が多い理由は、アメリカでの貧困層が炭水化物・脂質がメインの食事を続けているからという部分が大きいと考えられます。
「アメリカでの、貧困層の医療状況」
- アメリカでは、医療保険に加入していない人達が約4800万人もいる
- アメリカには、日本での国民健康保険のような公的な医療保険制度が存在しておらず、民間企業が提供している有料の保険制度に任意で加入することになる
アメリカの民間企業が提供している医療保険プランには、
- 医療保険商品の種類によって、「自己負担額」「その医療保険がカバーする保障範囲」などが異なっている
- その保険会社のネットワーク内の病院かそうでないかで、医療費の自己負担額が異なっている
- 近年は改善されつつあるものの、多くの医療保険商品では「歯科治療(虫歯などの治療のこと)」が保険対象外になっている
といった、保険加入者達にとっての大きなデメリットが存在しています。
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しかも、アメリカでの医療は、とにかく料金が高額であることで有名です。
(たとえば、アメリカでは入院費用が1泊で1000ドル以上かかるのが普通)
そのため、たとえ民間の医療保険に加入していたとしても、運悪く保険対象外の病気や怪我であったり保険会社のネットワーク外の病院にかかってしまうと、
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非常に高額の医療費を支払うはめになってしまいます。
お金が無いせいでそもそも医療保険に加入できない貧困層は、突然の病気や怪我をしてしまった場合、高額の医療費のせいであっけなく破産してしまうことも多いです。
アメリカという国では、貧困層と弱者に厳しくて冷たい
- 企業への就職については、日本での新卒者優遇のような社会慣習が存在せず、たしかなスキルや立派な職歴が無いとそもそも企業就職すらできない
- しかも、アメリカは英語圏であるため、アメリカ企業での高額報酬や世界最先端の研究開発ができる待遇を求める「英語を話せる、世界中の有能な外国人達」と、採用を賭けて競争することを強いられる
- 企業に就職した後も、企業内で実績を残し続けないとすぐに解雇されて無職状態になってしまう(アメリカには、日本のような法律上の解雇規制が存在していない)
- 公的な医療保険制度がアメリカでは存在していないことからも分かるように、アメリカでは社会福祉を拡充することを重要視していない
アメリカという国は、徹底した実力主義の国です。
アメリカは世界一の経済力(GDPの値が世界一)と世界一の軍事力を保有していますが、
それは、アメリカの国策で「個人間・企業間で競争して国全体が成長すること」に国のリソースの大部分を割いているからです。
経済的弱者である貧困層への国からの支援や社会福祉は、アメリカではお世辞にも充実しているとは言えません。
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