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和風伝奇が洋風ファンタジーに完敗した、主な3つの理由

 

和風ファンタジーという分野が、洋風ファンタジーに完全に負けている理由を解説します。

 

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和風ファンタジーが洋風ファンタジーに完敗した、3つの理由

 

 

トールキン著「指輪物語」が世界中に受け入れられた時点で、すでに勝敗は決していた

ファンタジー小説「指輪物語」における、現代の創作物に強く影響する各種設定
  • 「エルフ」「ドワーフ」「オーク」「ホビット」「トロール」などの、有名なファンタジー種族
  • 魔法的な現象が普遍的に存在している、西洋風の文化を備えた作品世界
  • 「強大な悪の存在(現代の創作物での魔王のような存在)」が復活しそうになっていて、それを防ぐための冒険の旅、というストーリー

 

 

イギリスの作家・トールキン著「指輪物語」(1954年から1955年にかけて出版)が世界中に受け入れられて、

指輪物語がファンタジーという分野の基礎になった時点で、すでに和風伝奇ファンタジーは西洋ファンタジーに敗北していたと言えます。

ファンタジーという作品分野のマーケットシェアを洋風ファンタジーに独占されたことによって、

和風伝奇ファンタジーはニッチな作品分野として細々とやっていくしかなくなりました。




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和風ファンタジーは「ホラー系」に限定されやすく、そのせいで話が広げにくい

  • 妖怪
  • 『たたり』という現象
  • 神社
  • 土地神
    • 上記のリストのような、和風伝奇ファンタジーにおけるレギュレーション(必ず満たさなければならない条件のこと)は、
      高確率でその作品のストーリーをホラー系・暗い話にしてしまう

      • ホラー系・暗い話は市場において人気が低く、洋風ファンタジーに水をあけられる大きな理由になっている

 

 

 

 

『ビジネス面での事情』から、和風ファンタジー作品は制作が難しい

グローバル視点では洋風ファンタジーの方がはるかに売れているので、洋風ファンタジーを優先せざるを得ない
  • 現代では、外国語に翻訳された漫画作品・アニメ作品などが、世界各国へ輸出販売されることが当たり前になっている
    • 上記の事情から、
      外国への輸出販売を見越している場合、世界的に人気が高い洋風ファンタジー作品を制作することがビジネス的には正解




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日本の史実と文化の考証作業が困難であり、作品制作の手間がかかりすぎる
  • しっかりとした内容の和風ファンタジー作品を作ろうとした場合、作品舞台の歴史背景や生活文化が当時の日本の歴史・文化にきちんと沿っている必要がある
    • 慎重な歴史考証が必須となり、作者側の負担が相当に大きくなってしまう
    • 「作品のここが、日本の史実と違う」と日本人から批判されることも多くなり、その点でも和風伝奇ファンタジーは作りづらい作品分野

 

洋風ファンタジーならば、
異世界転生ジャンルに代表されるように「細かいことにはこだわらずに、ギルドでも魔法でも何でもアリ」という暗黙の了解があるため、
少なくとも、日本人向け作品としては和風ファンタジーよりもはるかに作りやすい、
という事情があります。

 

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