「和風伝奇」という作品ジャンルの、主な魅力・優れている点について解説します。
「和風伝奇」というジャンルの、4つの優れている点・魅力
1「悲恋・重い恋愛ストーリー」と非常に相性が良いこと
- 解くことが困難な、強力な呪いをかけられていること
- 前世から受け継いでいる、重い業(ごう)
- 男女2人のうち、片方が人ならざる妖(あやかし)側の存在であるため、仮にいっしょになったとしても不幸しか生まないであろうこと
- 贖罪(しょくざい、犠牲や代償を捧げることによって罪過をあがなうこと)
- 和風伝奇作品では、上記のリストのようなストーリー設定が用いられることが多い
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2「和風ファンタジー」をぞんぶん展開できるストーリージャンルであること
- 妖怪
- 亡霊
- 洋風ファンタジー作品のモンスターとしてのゴーストとは違う、怨霊としての役回り
- 日本神話
- 土地神
- 神社
- 巫女
- たたり
- 上記のリストのような和風ファンタジー要素を前面に押し出すことができる主要ジャンルが、和風伝奇
- 洋風ファンタジー作品とは作品の趣向が明確に差別化できているため、和風要素が好きな人達から常に一定の需要があり、和風伝奇というジャンルにはちゃんと存在価値がある
- 上記のリストのような和風ファンタジー要素を前面に押し出すことができる主要ジャンルが、和風伝奇
3「相性の良い別ジャンルと組み合わせることで、より物語の質が高くなること」
- ホラー
- 館もの(旧家の屋敷・古びた洋館等を舞台とした物語ジャンルの1つ)
- インモラルな恋愛関係
- 民俗学
- たとえば、上記のリストのようなジャンルと和風伝奇の相性が良い
(組み合わせた場合、ストーリーが複雑になって敷居が高くなってしまうが、少数の知識人や物好きな人には非常にウケる)
- たとえば、上記のリストのようなジャンルと和風伝奇の相性が良い
4「作り手が優秀であった場合、情緒あふれる独創的な世界観が形成されやすい」
洋風ファンタジー作品の場合
- 作り手が優秀であっても、作品の世界観がどれも画一化されやすい
- 特に、西洋ファンタジー作品の場合、画一化現象が顕著になる(小説・指輪物語の世界観に準拠したものになりやすくなる)
- さらに、ストーリー展開も「魔王を倒して世界を救う」「その世界で功績を上げてどんどん成り上がっていく」など単純で大味なものになりやすい
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和風伝奇作品の場合
- 作り手が優秀であった場合、極めて独創的・魅力的な作品世界が形成されることが多くなる
- 和風伝奇には「西洋ファンタジーの世界観の基礎を築いた、小説・指輪物語」のような踏襲すべき規範的存在が無いため、作品作りは作り手おのおのの感性・創造力にゆだねられるため
- 和風伝奇というジャンルは「登場人物達の、情念」「幽玄(ゆうげん、奥深い味わいのあること・深い余情のあること)」「恐怖感」が特に重要であるため、
それを上手く演出するために世界観が細部までていねいに作り込まれたり、複数の登場人物達の心情が複雑にからみ合うストーリー自体が独創的になりやすいため
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