エロゲー(PCでプレイする、成人向けの内容が含まれるノベルゲーム)が、
現代で「衰退した」「オワコン」と評価される主な理由を解説します。
エロゲーという分野がオワコンと言われがちな、主な原因
エロゲー衰退の、主要な原因
「クリアまでに長大な時間を要するゲームの構造」が、現代の需要と合っていない
- 令和時代の消費者達に求められているゲームの主流は「手軽にさくさくと先へ進み、すぐに結果が得られること」(スマートフォンで遊ぶソーシャルゲームが、その典型)
- エロゲーはクリアまでに十数時間かかるのが常であり、しかも、高確率でストーリーが中だるみするため、現代の需要のタイプに合っていない
「ゲームの価格」と「ゲームの面白さ」が、エロゲーの場合は釣り合っていない
「エロゲーの価格は、高すぎる」と多くの人に思われやすい
- エロゲーのフルプライス(その時代のゲームソフトの標準的な価格帯)は、だいたい7000円~9000円程度
- シナリオのボリュームを落とした「ミドルプライス(だいたい4000円~6000円程度)」「ロープライス(だいたい3000円程度)」のエロゲーも発売されているが、これでも高額という意見が多い
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エロゲーのゲーム性は低く、プレイしていてあまり楽しくない
- 「テキストを読み進め、たまに出てくる選択肢を選んで、各ヒロインのシナリオルートへ分岐させること」というのが、エロゲーの基本的なゲーム構造
- 「3Dグラフィックのキャラクターをぐりぐりと動かすことが当たり前の、現代のゲーム」よりも明らかに地味であり、
これに加えてエロゲーの商品価格の高さもあいまって、『高い割にはつまらないので、コスパが悪すぎ』と不評を買いやすい
- 「3Dグラフィックのキャラクターをぐりぐりと動かすことが当たり前の、現代のゲーム」よりも明らかに地味であり、
「同人エロゲー」の市場の急成長により、消費者達がそちらへ流れてしまっている
- 「絵」「ストーリー」「エロ」「キャラクターボイス」それぞれのクオリティーが、企業制作のエロゲーにそれほど見劣りしないほど、近年(だいたい2015年以降)では高レベルになっている
- それでいて、同人エロゲーの価格はほぼロープライス(だいたい3000円未満が相場)と、企業制作のエロゲーよりも安いことがほとんど
- さらに、同人(少数の人達によって個人制作されたもの)である強みを活かし、
「版権作品のエロ系同人ゲームを作れること」
「ソフ倫(コンピュータソフトウェア倫理機構、商業エロゲーの場合はソフ倫を遵守する義務がある)とは無関係に、かなり過激な内容のゲームを自由に作れること」
「ニッチな需要に応えるタイプのゲームを作れること(商業エロゲーの場合は採算が合わないマイナー分野には手を出しづらい)」の三点が特に強い
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エロゲーという分野が衰退することで、
・ソーシャルゲーム業界や同人ゲーム業界やライトノベル業界に「イラストレーター」「シナリオライター」が流出し、エロゲー業界の人材がスカスカになってしまう↓
・元はエロゲー業界で働いていた有能な人材達によってソーシャルゲーム業界・同人ゲーム業界が急速に成長し、それによってエロゲー業界が圧迫されてしまう(エロゲーが売れなくなって人材の流出がさらに進行する)
という『負の連鎖』が起きています。
エロゲー衰退に、部分的に影響している小さな原因
「消費者達がメインに使うハードの進化」に、ついて行けていない
- PCを持っていない若者が多くなってきている(高性能のスマートフォンやタブレットPCで十分、という人が多いため)
- 上記の事情により、「そもそもDVD媒体のエロゲーをプレイできない環境」の消費者が多い
- 「DVD媒体という商品形態」を続けた期間が長かったせいで、
「ネットを利用したDL販売へ移行することが遅くなった」「スマホ用ソーシャルゲームという分野で、移植作ではないオリジナル作品の開発が遅くなった」という弊害も生まれてしまった
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エロゲー業界が、不正利用の被害に遭いやすい
- エロゲーの場合、「Nintendo Switch」「PlayStation5」などのハードで遊ぶゲームソフトよりも、不正利用されやすい事実がある
- このせいで、ゲームを開発して売り出してもすぐに不正利用されてしまい、企業側にお金が還元されにくい事情がある
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コメント
>ソーシャルゲーム業界や同人ゲーム業界やライトノベル業界に「イラストレーター」「シナリオライター」が流出し、エロゲー業界の人材がスカスカになってしまう
かねがね同意ですが、現状では大手絵師は同人ゲームには行ってません。
(ソシャゲやラノベには行ってます)
同人ゲームには行っていませんが、大手絵師が既存のエロゲの仕事を受けることは減っています。
理由は、大手絵師は同人一本で飯が食えるようになったからです。
昔はカラーイラスト系の大手絵師はカラーイラスト系のグッズの委託が出来ず、イベント販売が頼りでした。
(同人誌もありますが、カラーイラスト系の大手絵師の同人誌はそこまで売れるものでなく、それだけでは飯が食えない)
グッズの委託ができなかった理由は、とらのあなやメロンブックスの委託料が非常に高かったためです。
それがBOOTHができて以後、非常に低い委託料でグッズを売ることができるようになって以後、カラーイラスト系のグッズの通販ができるようになりました。
それ以外にも、Vtuberなどで収入が得られるようになったり、既存のエロゲ以外の商業で仕事が得やすくなったなどの理由もあります。
あと、同様にシナリオライターも同人ゲームには行っていないと思います。
同人ゲームはゲーム性が高く、シナリオが薄いので、シナリオライターを使うまでもないからです。
自分もエロゲームしていました。今は手を引きました。理由は発売記念イベントに参加できなかったからです。発売記念イベントは金曜日はと土曜日開催していました。当然金曜日と土曜日休める人しか参加できないです。不公平なことをしたゲームメーカーが嫌になりました。どんなに新品で買ってもみかえりがあるのは金曜日と土曜日休める人だけです。嫌になりました。今はやめてよかったです。二度とエロゲームは買わないと思います。この業界は一度0からやり直したほうがいいと思います。発売記念イベントをする理由が知りたいです。
ノベル系は社会人になってから手を付けずアクション系をやってましたが
2000年中盤以降フルプライスの段階値上げ(6K前後→9K前後)と
分割商法(part1/part2や、あとから完全版で結末が出るとか)が出てくるようになり
嫌気が刺してプレイすることを辞めました
メーカーも消滅したのでまあ淘汰される時代なんだと思います