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日本のエルフの原型になったロードス島戦記のディードリット

 

日本で「エルフ(ファンタジー世界でのメジャーな種族)」が広く知られるきっかけになった、

「ロードス島戦記」という小説・アニメと、その作中のエルフ「ディードリット」について解説します。

 

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日本で「エルフ」が広く知られることになった、そのきっかけ

「日本における、エルフ像」の原型は『ロードス島戦記』でのエルフ

『ロードス島戦記』の初出は、1986年のパソコン雑誌「コンプティーク」での誌上企画

  • テーブルトークRPG「Dungeons & Dragons(ダンジョンズ&ドラゴンズ)」を誌上で紹介し、さらに、このゲームを誌上でプレイしてみる、という企画が『ロードス島戦記』の発端
    • この誌上企画の時点でイラスト化されたエルフが登場しており、また、この企画は読者人気が高く第3回まで続いた
    • この誌上企画で展開されたストーリー・世界観を元にしたファンタジー小説『ロードス島戦記』が、1988年から刊行される

 

 

テーブルトークRPG「Dungeons & Dragons(ダンジョンズ&ドラゴンズ)」について
  • 「Dungeons & Dragons(ダンジョンズ&ドラゴンズ)」とは、1974年にアメリカで販売された世界初のテーブルトークRPG
    • テーブルトークRPGとは、ルールブックに記載されているルールと、紙・鉛筆・サイコロなどを使用し、人間同士の口頭の会話でゲームを進める、というコンセプトのゲーム
    • Dungeons & Dragonsではプレイヤーが選択できる種族の1つにエルフがあり、本ゲームも日本でエルフが有名になる大きな要因になっている





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1988年、小説版『ロードス島戦記』が刊行される

  • 小説版『ロードス島戦記』は大好評となり、以降の各メディアでの『ロードス島戦記』の原作として役割を果たすことになる
    • OVAで、『ロードス島戦記』がアニメ化(1991年)
    • ゲームソフト化(1992年)
    • TVアニメシリーズとして放送(1998年)
      • このTVアニメシリーズによって『ロードス島戦記』の知名度が一気に上がり、後述するエルフ「ディードリット」が日本で広く知られるきっかけになった

 

 

 

 

 

日本でのエルフ像の原型になった『ディードリット』

 

 





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『ディードリット』(種族はハイエルフで、160歳)は、
主人公・パーンのパートナーであり、ロードス島戦記におけるメインヒロインであることから、作中で活躍の機会が非常に多く、
その事情から、「エルフと言えば、ディードリット」と当時の読者・視聴者達に印象付け、
ロードス島戦記のディードリットが後世のエルフ像の原型になっています。

 

 

ディードリットが、後世のエルフ像に影響を与えた部分

長い耳
  • 人間離れした、長くて先がとがった形状の耳
    • 本項目が、後世のエルフ像に影響を与えた部分の中で最大のもの

 

 

「金髪」かつ「碧眼(へきがん、あおい色の目)」という容貌
  • 髪が金色
  • 目の瞳が青色
    • ディードリットのこの特徴も、後世の大部分のエルフキャラに継承されている

 

 

「精霊」を使役した魔法を得意とする
  • 「精霊に関する魔法」はディードリットが最も得意にしている分野であり、このディードリットの設定も、後世のエルフ像に大きな影響を及ぼしている
    • 「エルフという種族は大自然と調和し、精霊(草木河川等に宿るとされる)と交信したり精霊の協力を得ることができる」といった設定が、後世のエルフキャラによく見られる




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「腕力」「体力」などはイマイチ
  • ディードリットは魔法剣士という立場にあるが、メインの攻撃手段は「精霊に関する魔法」であり、剣士としての性能はそれほど高くは無い
    • このディードリットの特徴は、「剣を使えたり、騎士の立場にあるものの、パワー系のキャラにはあっさりと押し負けてしまう」という後世のエルフキャラに反映されている

 

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