IT企業でシステムエンジニアとして忙しく働く女性社員・社畜ちゃんの日々を描いた4コマ漫画「いきのこれ!社畜ちゃん」の特徴や魅力を解説します。
「いきのこれ!社畜ちゃん」のストーリーと登場人物
ストーリー
ちょっとブラックなIT企業に勤める女性社員の社畜ちゃんと、その同僚の先輩後輩が、プログラムの開発や運用の仕事をしていくという奮闘記。
本作の主要な登場人物
社畜ちゃん
本作の主人公で、東京都内のIT企業「ブランクソフトウェア」で懸命に働くシステムエンジニア。
- 働き者で、プログラミングなど仕事の腕は確かなもの
- 開発チームであるシステム一課に所属
- 犬が好きで、よくネットで犬の動画を見ている
- 仕事を辛い・大変だと感じているので、会社に魂を売り渡したタイプの社畜には堕ちていない
- 胸が非常に大きい
- (社畜ちゃんというのはあだ名で、本名は佐倉 桜花、さくら おうか)
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後輩ちゃん
新入社員で、上記の社畜ちゃんと同じシステム一課所属なので、社畜ちゃんから新人教育を受けている。
- 入社当時はITについてド素人で、PCの立ち上げ方すら知らなかった
- 社畜ちゃんの教育と、後輩ちゃん自身の努力のおかげで、初歩レベルのプログラムなら自力で組めるようになるまで成長した
- 先輩である社畜ちゃんを慕うあまり、後述する「バイトちゃん」が社畜ちゃんと仲良くしていると、嫉妬することが多い
- 最近ではヤンデレ属性を獲得しつつある
バイトちゃん
IT企業「ブランクソフトウェア」で不定期にバイトをしている現役女子高生。
- バイトの仕事内容はコーダー
- デザイナーが仕上げたデザイン通りにwebブラウザ上で表示されるように、HTML・CSS・javascriptを記述する作業をすること
- オタクで、コミュ障気味
- バイトで稼いだお金は、全部ソシャゲのガチャに費やしてしまう
- ソシャゲ廃人状態になってしまっている
人気キャラクターである後輩ちゃんとバイトちゃんがメインのスピンオフ漫画「いきのこれ! 社畜ちゃん~後輩ちゃんオタ活動記~」も発売中です。
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同期ちゃん
社畜ちゃんと同期入社した女性社員で、よく社畜ちゃんにマウントを取りに絡んでくる。それでも社畜ちゃんとの仲は良好。
- 社畜ちゃんと同期入社した社員達は全員会社を辞めてしまったため、社畜ちゃんの同期社員はもはや同期ちゃんただ1人しか残っていない
- 同期ちゃんはシステム二課に所属していて、システム二課は運用保守チームなので普段は暇で平穏な課。その代わり、プログラム運用でトラブルが発生すると、とたんに忙しくなる。
- 「新しいスマートフォンを買った」「休日も勉強会に参加した」などと社畜ちゃんに自慢してマウントを取り、社畜ちゃんが絶望している顔を見ることが大好き
- 胸のサイズは社畜ちゃんと同格なほど大きい
先輩さん
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社畜ちゃんの先輩社員で、かつては社畜ちゃんの教育係だった。
- 美人で仕事ができ、おだやかで優しい性格をしているという総合力が高い女性社員
- 開発チームであるシステム一課に所属
- 非常に胸が大きいのが特徴的で、社畜ちゃんがあまりの激務で潰れそうになっていると、社畜ちゃんを抱擁して大きな胸に顔を埋めさせることで気力を回復させる
- 上記のような方法で後輩を魅了することを繰り返すせいで、「下に付いた後輩を必ずダメにしてしまう」という特性が先輩さんにはある
プログラム開発についてかなり突っ込んだ内容なのが本作の特色
- 漫画単行本の巻末で、数ページほどかけて、IT業界やプログラム開発現場についてQ&A形式で読者の疑問を解決するコーナーがある
- しかもそのコーナーの後、プログラムを書く体験をするために、実際にプログラミング言語を記述してみる方法を詳細に解説するコーナーが数ページ続く
- 「if文」「リリース作業」「デバッグ」「ソースコード」「エラーログ」といった専門用語がキャラ同士の会話で頻出する(専門用語は注釈によって意味が解説されている)
PCを使い慣れていてファイルの編集について詳しい、という人ならば、「いきのこれ!社畜ちゃん」でのキャラの会話内容がスムーズに理解できますが、ITにうとい人にはキャラ達が何を言っていて何をやっているのかさっぱり分からない、
といった感じの難易度になります。
ITの開発現場に興味があったり、将来はIT系の仕事に就きたいと考えている人にとっては、本作は非常に有用な漫画と言えます。
社畜ちゃんの勤務状況に、日本のIT企業のブラックさが表れている
- 残業代はつかない(年俸制のため)
- 退社が終電時刻に間に合わない日が多発するほど、常に社畜ちゃんは忙しい
- 無茶な納期の仕事を社畜ちゃんが振られたり、IT知識にうとい取引先の馬鹿らしいミスに振り回される
- 休日出勤を余儀なくされることも多い
- 新入社員が入社後すぐに辞めてしまうため、新人歓迎会は一括採用した時から3ヶ月後に開催し、会社に定着した新入社員用に行われる
- 会社に設置してある自販機では、エナジードリンクが常に売り切れ状態で、それだけ社員の消耗度が激しいことを表している
- 炎上している他社の案件へ社畜ちゃんが何度も出向させられるなど、ITの開発現場ではデスマーチが発生することもしっかり描写されている
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「いきのこれ!社畜ちゃん」の原作者のビタワン氏は、本業がプログラマです。
そのため、実際の就業経験にもとづいた、かなりリアルなIT企業の内情が描写されています。
デスマーチが続くことによるうつ病の発症や、IT業界にはびこっている偽装請負といった深刻な問題まではさすがに描かれていませんが、(ギャグや社会人の仕事風景がメインのライトな漫画であるため)それでもIT業界のブラック度がかなり高いことは、本作を読めば十分に伝わってきます。
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