会社側にとって最も都合の良い、考え得る限りで最高・最良の「究極の社畜」とはどんな状態なのかを調査したので、分かったことを報告します。
雇用側にとって理想的な、究極の社畜の特徴
その人の誇れるモノが「今の会社に勤めていること」
今の会社に勤めていることが誇りであり、会社へ尽くして企業業績の向上へ貢献できることが自分の自尊心を支えている。
雇用者側が強制しなくても、勝手に誇りを抱いて頑張ってくれるので、非常に好都合です。
思考停止している
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- 「上司や社長の言うことは絶対に正しい」
- 「この会社で働き続けているという現在の選択は正しいので、再考する必要はない」
- 「雇われという生き方こそ、安定していて素晴らしい」
- 「会社で働くことはあれこれのストレスで辛いけれど、働くとは、会社員とはこういうものだ」
上記のような具合で、自分の頭で考えることを放棄して、会社の指示にロボットのように従う会社員は、雇用者側にとっては面倒が起こらないので管理が非常に楽です。
仕事中毒状態におちいっている
納期が迫っているので連日の長時間労働でランナーズハイ状態となり、そのことに快感を覚える会社員はけっこういます。
「忙しい自慢」「寝ていない自慢」を同僚にするようなワーカホリックの会社員は、雇用者側にとっては理想的な社畜精神をもつ人材となります。
家庭に居場所がないせいで、会社へ入れ込む
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結婚相手と不仲だったり、子どもからも相手にされなくて、家庭に居場所がない・居場所が無いので家に帰りたくないという会社員は、会社に居場所を見出すようになります。
自宅へ帰りたくないばかりにサービス残業を続けてくれたり、家庭を忘れるために仕事へ没頭してくれるので、雇用者側によっては非常に都合の良い人材です。
適度に無能
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その会社員が有能だと、会社の方針にあれこれ口出ししてきたり、会社を辞めて独立してしまうので、雇用者側からは制御が難しいというデメリットがあります。
会社員が、「日頃の業務はそつなくこなせるが、独立できるほど有能でもない」という適度に無能な人材だと、会社に依存して生きるしかないので、雇用者側からすれば利用しやすい存在です。
「やりがい」を盲信している
他社との交渉を任されて大きな額のお金を動かしたり、自分が取ってきた他社との仕事契約を達成するために自社の大勢の人間を動かしたりと、社内で上の立場になればそれなりの権力を行使できるようになります。
社内でのあれこれの仕事に「やりがい」を見出し、仕事のモチベーションを自給自足してくれる社員は、雇用者側にとって非常に扱いやすい存在です。

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社畜に育て上げるための選別は新人研修から始まっている
「人前で社訓を叫ぶなど大声を出す」「軍隊のような心身共に過酷な訓練をさせられる」「道中で見ず知らずのサラリーマン達に声を掛けて100枚名刺を交換する」といった、無意味とも思える新人研修を行うのは色々な意味があるのですが、その中でも、このような無意味な訓練に耐えられる人間と、無意味な訓練に耐えられない人間を入社初期の段階で選別する意義が大きいようです。
「こんな社員を痛めつけるだけの訓練、どう考えてもおかしいだろ!!」と憤慨するタイプの社員はのちのち上司にたてついたり、会社の体質改善運動をし始める可能性が高いので社畜化が困難。なので、新人研修で圧力をかけることで疑問を持たせ、早々に自発的に辞めてもらう。入社後数年で辞めて、それまでかけた教育コストが無駄になるよりは、入社直後の教育コストゼロの段階で消えてもらった方がはるかに良い。
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このような無意味な新人研修に耐えきったり、会社に貢献したいと思っている社員は、会社にたてつく性格要因ももたず、社畜化が容易なので会社に残ってもらい、じっくりと理想の社畜へと変えていきます。
社員を思考停止させる事ができたら究極の社畜化に成功
奴隷は、奴隷の境遇に慣れ過ぎると、
驚いた事に自分の足を繋いでいる鎖の自慢をお互いに始める。
どっちの鎖が光ってて重そうで高価か、などと。
そして鎖に繋がれていない自由人を嘲笑さえする。
だが奴隷達を繋いでいるのは実は同じたった1本の鎖に過ぎない。
そして奴隷はどこまでも奴隷に過ぎない。
過去の奴隷は、自由人が力によって征服され、やむなく奴隷に身を落とした。
彼らは、一部の甘やかされた特権者を除けば、
奴隷になっても決してその精神の自由までをも譲り渡すことはなかった。
その血族の誇り、父祖の文明の偉大さを忘れず、隙あらば逃亡し、
あるいは反乱を起こして、労働に鍛え抜かれた肉体によって、肥え太った主人を血祭りにあげた。
現代の奴隷は、自ら進んで奴隷の衣服(※スーツや作業着)を着、首に屈辱のヒモ(※ネクタイ)を巻き付ける。
そして、何より驚くべきことに、現代の奴隷は、自らが奴隷であることに気付いてすらいない。
それどころか彼らは、奴隷であることの中に自らの 唯一の誇りを見い出しさえしている。
(by リロイ・ジョーンズ 1968年、NYハーレムにて)
社員を、奴隷の鎖自慢をするまでの精神状態へ変化させることができれば、とうとう理想の社畜に磨き上げた、といえる。
この究極社畜状態では、自身をコキ使う雇用主に怒りや疑問を向けることもなく、溜まった鬱憤は「社員は経営者目線で仕事をしなきゃダメなんだ」と部下や同僚への教育意識へと転化され、
最大の加害者である雇用主に危害が及ぶ事はないばかりか、究極社畜達が率先して新しい究極社畜を次々と作りだしてくれる。
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