いったん庭へ根付くと恐ろしい勢いで増殖し、庭の美しい草花たちを駆逐し、しかも抜いても抜いても地面に残った根の一部からすぐに再生するという悪魔のような雑草が存在しています。
ガーデニングの大敵となる、繁殖力が異常に強くて危険な植物の種類を調査したので、分かったことを報告します。
「ワルナスビ」
- 恐ろしい繁殖力をもち、地中に垂直および水平の方向へ地下茎を張り巡らせて短期間で繁茂する
- 地上部の草部分を引き抜いても、地下茎があればまた草部分が生えてくる。耕運機などで地下の根を寸断してしまうと、千切れた根の1つ1つからワルナスビの芽が再生する。
- 草部分全体に毒(ソラニン)を含む毒草であり、プチトマトに似た黄色い果実にも毒を含んでいて、ペットや家畜や子どもが食べたりすると中毒を起こすので危険
- 除草剤も効きにくい
- ワルナスビは外来種であり、日本でもそこらの道ばた・空き地などに生えていることが多く、何かの偶然でワルナスビの苗や果実が庭へ持ち込まれて根付くと、極めて危険な事態となる
「スギナ」
- ツクシを地面から生やすことで有名な植物で、ツクシはスギナの胞子茎にあたる
- スギナは地下茎を張り巡らせて繁殖することと、地上へ生やしたツクシによる胞子の拡散による繁殖の2つを行うので、繁殖力が非常に強い
- 地上の草の部分をいくら切除しても、またすぐに繁殖してしまう。地下茎を根絶することは至難。
- 他の場所からツクシを摘んできて、それを庭へ放置していたりするとスギナが根付いてしまうので非常に危険
「ドクダミ」
- 地下数十cmに根を張り、地下茎を張り巡らせることで成長し、繁殖する
- 葉全体から独特の強い臭気を放つ
- 根が深いので、手によって根まで引き抜くのは至難
- 地上部の植物体を切除したり、耕運機で根を寸断しても、地中に残っている根のそれぞれの断片からドクダミが再生する
- ドクダミの葉をてんぷらにして食べる事や、ドクダミ茶にして飲むこともできるが、
ドクダミの繁殖力がすさまじいせいでドクダミの消費が追いつかず、ドクダミをもてあますことになりがちなので、ドクダミを有効活用するつもりで庭に植えるのは非推奨
「カタバミ」
- クローバー(シロツメクサのこと)とよく混同されるが、クローバーとカタバミは別種の植物
- 地中深くに球根があり、根から根絶することが困難
- 地上部では匍匐茎(ほふくけい、つる状に地面の上をはって伸びるくきのこと)をよく伸ばして、短期間で大きな範囲まで拡大する
- カタバミの花から種ができると、物理的接触に反応して種が勢いよく飛び出し、遠くまで飛んでいって広範囲に拡散されるので非常にやっかい
- 耕運機でカタバミを寸断すると、バラバラになった根からそれぞれカタバミの芽が再生してくる
危険度別NG植物一覧表
┃A:竹&笹、ワルナスビ
┃B:ミント、 ドクダミ、オキザリス
┃C:ナガミヒナゲシ、ツルニチニチソウ、カンナ、トケイソウ
┃ アイビー&ヘデラ、菊類、宿根朝顔、シャガ、ツユクサ
┃ ケナフ、シソ、キバナコスモス、ラズベリー
┃D:藤、キウィ、ノウゼンカズラ、イチジク、ビワ、フサスグリ
Aランク:悪魔の破壊兵器。厳重な管理下でも制御不能。
Bランク:堅牢な施設内(鉢植え)でのみ取り扱い可能。施設外持ち出し厳禁。
Cランク:ここから制御可能。しかし地域内汚染を招く可能性が高く油断大敵。
Dランク:危険物であるという認識さえあれば問題ない。むしろ管理が容易。
有効だと思って庭に植えてしまいがちな、超危険な植物
「ツバキ」
高さ5~6mの常緑性植物で、春に赤い花を咲かせる。
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ツバキの葉にチャドクガの幼虫が大量についてしまうことで有名であり、チャドクガは日本での代表的な毒蛾で、チャドクガの幼虫は全身が毒針で覆われているので危険。
「竹」
樹木サイズであり、恐ろしいスピードで成長し、地下茎によって広範囲へ広がっていく。竹は固く、地上からは地下茎の位置も把握しにくいため、根絶は困難を極める。
観賞用・タケノコの採取用で竹を植えてしまう人もいるが、絶対に植えてはならない。
「ミント」
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一度根付くと爆発的な勢いで繁殖し、地上部の草部分をいくら引き抜いても地下茎が残っている限りは際限なく生えてくる。群生状態になったミントの臭いは悪臭そのもの。
ホームセンターなどでミントの種や苗などが手軽に購入できるが、食用にミントを育てるつもりで庭に植えると惨事を招く。
「ベリー類」
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ラズベリー、ブラックベリーなど。
実は甘酸っぱくて食用に向くが、ベリー類は実が大きく育つため、食べきれずに持て余してしまうことが多い。甘い匂いにつられて害虫や鳥類もやってくる。
枝先が地面に付着すると、そこから根が生えて株が次々と増えていくという性質があり、繁殖力が強すぎる。しかも枝に鋭いトゲがあり、扱いづらい。
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