株式取引や不動産投資など、たくさんの種類がある「資産運用」で、おすすめな種類と危険な種類について調査したので分かったことを報告します。
「おすすめ」の資産運用方法
「株式取引」
株式(企業が発行している有価証券)を売買することで、株式の買値と売値の差額で金銭利益を得たり、一定の期間ごとに株主に分配される配当金で金銭利益を得る、
という形態の投資のこと。
株式取引のおすすめ度
株式取引のメリット
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- 数ある資産運用の方法の中でも株式取引が最もメジャーであり、株式取引をサポートする有用な情報もネット上には豊富に存在している
- 日経平均株価やTOPIXといった株価指数と連動するETF(Exchange Traded Funds、上場投資信託)も株式と同じように購入でき、
株式市場全体が堅調ならば購入したETFの株価も安定して騰がっていく - 株式市場の各銘柄が全体的に値下がりしていく下落相場においても、
特定の銘柄を空売りしたり、インバース型ETF(株価指数が下がるほどETFの株価が騰がる)を購入することで金銭利益を出せるなど、株式取引は色々な状況に対応できる - 株式取引の経験を積んで試行錯誤を繰り返し、自分に適したトレードルールを作り上げれば、安定的に金銭利益を出せるようになる
株式取引のデメリット
- 株式を購入した企業が不祥事や粉飾決済を起こして株価が暴落したり、倒産したりすると、多大な金銭損失を被ることになる
- 底値に近い株価で購入すれば大儲け、その反対に、高値掴みをしてしまうとその後に損切りや長期的な塩漬けを余儀なくされたりと、
株式取引を成功させるにはかなりテクニカルな判断と売買の実行が要求される - 将来有望な企業や国を自分で考えて選定する必要があるなど、投資のハードルがけっこう高い
「良くも悪くもない」という資産運用方法
「投資信託」
投資業務を行うプロ(ファンドマネージャーと呼ぶ)へ自己の資金を預け、プロに投資を代行してもらい、その成果を各投資家達へ分配する、という形態の投資のこと。
投資信託のおすすめ度
投資信託のメリット
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- 優秀なファンドを選択すれば、1年間で利回りが7%~15%以上の投資効果が見込める
- ネット証券会社のサイト上で、株式を購入する要領で手軽に投資信託に投資できる
投資信託のデメリット
- ファンドマネージャーの投資行為でミスが起こると、元本割れを引き起こしたり、
もしも運用会社が破綻した場合は、投資家が信託していた資金が大幅に目減りしてしまう - ファンドマネージャーに投資をしてもらう依頼料金である「信託報酬(年0.5~2.0%程度)」がかかってしまうので、
この信託報酬を差し引いた金額が投資家が受け取る分配金になる - 日本における投資信託は、アメリカなどのそれに比較するといろいろな点で大幅に質が落ちる
「FX(エフエックス)」
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USドルやユーロなどの外国の通貨の、その時々での値上がり・値下がりに応じて為替(かわせ)を行い、それによって利益を得る、
という形態の投資のこと。(正確には、FXは投資ではなく投機)
FXのおすすめ度
FXのメリット
- 「USドル」「ユーロ」「ポンド」といった少数の種類の通貨に対して、
これから日本円が円安になるかそれとも円高になるかを考えて選べば良いだけなので、投資のハードルがかなり低い - FXのトレードにおいて、レバレッジを2倍~3倍程度の低いものに設定すれば、
仮に為替相場が変動してもポジションがロスカットされて原資金が目減りする心配はほぼ無い
FXのデメリット
- 企業の株価や、日経平均株価やダウ平均株価といった株価指数に対し、
為替の値動きは予測がつきにくいとされている - FXでいっぺんに大金を稼ごうとして、10倍程度のハイレバレッジ設定でトレードをしてしまうと、
値動きを読み間違えてポジションがロスカットされたり、
為替相場の大変動が起きた場合、ロスカット以上に悲惨な状況である「追証金(期日までに○万円を証券口座へ入金して下さい、というお金の請求)」を証券会社から請求されてしまう
「クソ」と評価せざるを得ないほど、危険で劣悪な資産運用方法
「先物取引」
株式、債券、通貨、日経平均株価のような株価指数、大豆、トウモロコシといった種類の原資産について、
まず、現時点で「売買する価格」を設定しておき、
次に、
将来のあらかじめ決められている期日に上記の「売買する価格」で必ず決済する、
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という形態の取引を「先物取引」と言う。
先物取引のおすすめ度
先物取引のメリット
- 将来、上手く自分の読み通りの展開(価格の上昇あるいは価格の下落)になれば利益が出る
- 証拠金の数十倍や数百倍のレバレッジをかけた金額で取引ができるため、トレードが成功すれば大儲けできる
先物取引のデメリット
- 相場は政治的要因などで簡単に急変するので、自分の読み通りの展開になる可能性は非常に低い
- 先物取引は数十倍や数百倍のレバレッジをかけた大金で取引をするのがなかばデフォルトになっているせいで、
読みが外れて損失が出た場合、その額は甚大なものになってしまう- 相場は急変するのが常なので、極めて大損しやすい取引なのが、この先物取引
「不動産投資」
マンション、アパート、戸建てなどを自費で購入し、それらの部屋や家を他者へ貸与することで、賃貸料という形で金銭利益を得る形態の投資を「不動産投資」と言う。
不動産投資のおすすめ度
不動産投資のメリット
- もしも当初の不動産投資計画の通りに順調に進めば、
建物を建てるためのローンを返済した以降や自費での購入費を全て回収した以降の賃貸収入は、全て不労所得になる
不動産投資のデメリット
- 建物を建てた場所や、街そのものの景気の変化によっては全然入居者を獲得できず、投資した金額をほとんど回収できない
- 地震や火事などによって建物が損壊する可能性があるし、その可能性に備えた各種の保険料もかなり高額なものになる
- 日本では少子高齢化が進行しているので、将来的に、マンション余り・アパート余りの状況になるのは必至
- 「賃貸料を支払おうとしない入居者」「入居者が建物内で自殺したせいで部屋が事故物件になり、価値が暴落する」などのトラブルが起こる可能性が高い
- 不動産投資用の建物には、購入時に「不動産取得税」「登録免許税」「印紙税」、
不動産保有時に「固定資産税」「都市計画税」など、多種多様な税金がかかってしまう - その建物を売却して不動産投資から撤退したくなっても、売値が高額なため買い手がなかなか現れない
REIT(リート、不動産投資信託)は、少額から投資でき、複数の不動産の運用をプロに任せてその成果が投資家達に分配されるという資産運用方法なので、
ただの不動産投資よりもだいぶマシになります。
「投資目的で、会社を立ち上げること」
非常に高い確率で、各種設備の購入や人材雇用に費やしたお金を回収できず、結果的に資金がゼロになります。
ずっと昔から起業する目的に向けて開業資金を貯めていたという場合は話が別ですが、
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資産運用をするつもりで軽い気持ちで自らが起業して社長になるのは、大きく間違った判断と言えます。
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