現代の若者の、仕事よりもプライベートを優先することや出世したくないことなど「若者の仕事の価値観」について調査したので分かったことを報告します。
現代の若者の、仕事についての3つの価値観
1「仕事に人生を捧げることよりも、自身のプライベートの方を重視する」
- 「仕事での激務によって、プライベートの生活が損なわれる」ということを強く嫌悪する
- 「無給のサービス残業」をすることの意義やメリットが理解できない
- プライベートよりも仕事の方を重視するほど、仕事に熱意を抱いていない
などが、現代の若者が仕事よりもプライベートを優先する主な理由
現代の若者達が、昔の時代の仕事人間よりもワークライフバランス(仕事と私生活の調和を保つこと)を重要視するようになった、
ということは、現代の若者の仕事観の代表的なものです。
仕事よりも自身のプライベートを優先するようになったことで、
- 「終業時刻後の、上司との飲み会」に代表される、上司との必要以上のなれ合いは拒否することが多くなった
- 上司や同僚と、緊密に連絡を取り合ったりコミュニケーションを取ろうとしなくなった
- 「自身が勤めている会社への帰属意識」の希薄化
などといったことも同時に起こるようになりました。
2「そこまで大変な思いをして、大金を稼ぎたいとは思えない」
- お金自体には魅力を感じるが、そうだとしても、自分から率先して残業をしたり激務状況に身を置いて多額のお金を稼ぎたいとは思えない
- 昔のバブル時代での、ハデな高級車や高級スーツや高級腕時計などで自身をごてごてと飾ることに、さっぱり魅力を感じない
などが、現代の若者の仕事の稼ぎについての主な認識
長時間労働によって多額の金銭を稼ぐことにあまり魅力を感じないため、
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正社員の労働形態よりも負荷が小さくて自由時間を取りやすい「派遣社員」「契約社員」という働き方を自分から選び取る若者も増えてきています。
3「社内で仕事を頑張って出世したい、とは思えない」
- たとえ社内で出世して役職に就いたところで、
「ただただ責任や仕事量が増えるだけで、残業代が出なくなるだけ」と、ネットでの事前調査によって理解している - そもそも社内での仕事にあまり熱意を抱いていないため、役職というステータスに魅力をあまり感じられない
若者が出世したいと思えなくなったことは、
「仕事に人生を捧げることよりも、自身のプライベートの方を重視する」
「そこまで大変な思いをして、大金を稼ぎたいとは思えない」
上記の2つの項目で解説した若者の労働観から導き出された、若者達にとっての会社仕事に対する結論、と言えます。
参考:「さとり世代」の性格的特徴
- 仕事とプライベートをはっきり分けるようにする
- 物欲が希薄
- 結婚願望が希薄
- 情熱が希薄
- 他者から怒られることなどで生じる、ストレスへの耐性が低い
- 保守的な考え方と態度であり、リスクや挑戦を避ける
- 自分の頭で物事をじっくりと考えることが苦手で、ネット検索などの手段で手軽に解答を知ろうとする
- コストパフォーマンスを重視し、費用対効果が高い商品やサービスや努力行動を好む
- 他者との無用な争いや衝突を避け、他者と上手く協調しようとする
(さとり世代とは、多くの場合で1990年代生まれ以降の年齢層を指す)
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若者の会社員と、年配の会社員との、労働観の大きなギャップ
若者社員と年配社員の、労働観の各種ギャップ
若者の会社員 | 年配の会社員 | |
---|---|---|
お金を稼ぐことについて | ほどほどに稼ぐだけで良い | 多額のお金を稼ぐべき |
会社への忠誠心 | 忠誠心は弱い | 忠誠心は強い |
自身のプライベート | 仕事よりも大事 | プライベートの優先度は低い |
仕事する事に求める要素 | 生活や趣味のためのお金を稼ぐこと | 自分の能力を活かして会社や社会に貢献すること |
サービス残業などについて | やる必要を感じられない | 勤めている会社への義理立てのために、やる必要がある |
最近の若者が、彼らの労働観を獲得した理由
労働観を獲得した理由
- 自身が生まれてから、ずっと日本の経済状況が停滞していて、日本の将来に明るいイメージを抱けない
- 日本の労働環境の酷さ(ブラック企業が多すぎることや、やりがい搾取が横行していること)をネット検索によって知っている
- 現代社会で価値観が多様化したことを受けて、
「仕事を頑張って大金を稼いで、有名ブランド品でファッションや家具や持ち物を固める」という昔の日本で推奨されていた価値観は、今の若者達にとってはただの選択肢の1つに過ぎないようになった - 値段が安くても高品質な商品(中国製のスマートフォンや家電など)やサービス(Amazon Primeの月額定額で動画見放題サービスなど)がたくさんあることを知っているため、
わざわざ大金を稼いで高額のブランド品を買いたいとは思わない
日本の戦後の高度成長期やバブル経済を経験した年配社員が、最近の若者の労働観とはまったく別種の労働観をもっている理由は、
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- 昔の日本では、会社で頑張って働けば、働いたぶんだけ給与額が増えていったから
- 昔の日本では、国民みんなが頑張って働くことで国が右肩上がりで経済成長をしていったから
- 稼いだお金で、高級車や高級ブランドの服や腕時計を買って贅沢な暮らしをすることが、当時の日本社会でもてはやされていたから
- 最新の商品事情にうといため、安くて高品質な商品やサービスが多数あることを知らない可能性が高いから
などが考えられます。
現代の若者とは、経験の種類と、その経験によって形作られてきた精神構造や価値観が根本的に異なるため、
現代の若者社員と年配社員は、お互いに相手の考えていること・価値観が理解できないという事態になっています。
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