「学校卒業後の、アメリカの若者の就職活動」の、主な特徴を解説します。
「アメリカの若者の就職活動」の、主な5つの特徴
1「求職者の、学歴・専攻」が極めて重要視されている
- 卒業した大学の、そのグレード
- 卒業した大学の、専攻の種類(専攻内容が、企業の業務内容とかなりの部分でマッチしていることが重要)
- 学位(学部卒では不足であり、大学院を出ていることが求められることがかなり多い)
- 学業成績(GPAの数値、GPAは学生の成績評価値のこと)
- 上記のリストのような各要素ごとに、企業側からシビアに評価される
- アメリカでは「人種差別」「性差別」が完全にタブーとされているため、学歴や学位や学業成績で求職者を公平に評価することがアメリカ社会でのスタンダードになっている
アメリカは、
「国が、徹底した競争社会であること」「国が経済力世界一であるため、企業側からの労働者への要求水準が非常に高い」
という事情があり、
「アメリカでは並程度の企業」に就職するだけでもかなりの学歴を要求され、
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「アメリカで、名前が通っている企業」に就職するには、
ハーバード大・MIT(マサチューセッツ工科大学)・スタンフォード大といった全世界に名前が知られている超難関大学を卒業していることが必要になります。
2「実務経験」が強く重視されるため、長期インターンがほぼ必須
- アメリカ企業では、「実務経験があること」「即戦力であること」が、日本企業よりもはるかに重要視される
- この事情により、大学などの教育機関に在学中に、「長期のインターンシップ(学生が一定期間、企業等で仕事を体験すること)」がほぼ必須となっている
3「通年採用がデフォルトであるため、就活開始の時期は個人の裁量にゆだねられている」
- アメリカ企業では、日本企業の「新卒者の一括採用」という企業文化が無く、そのため通年採用がデフォルト
- この事情により、学校卒業と同時に企業就職する若者は少数派
- 通年採用制であるため企業就職のチャンスは豊富でも、企業側からの要求水準がかなり高いせいで、アメリカの若者が就活で苦労することに変わりは無い
4「アメリカ企業では”オンライン面接”が主流」
- 求人サイトを通して、企業の選考にエントリー
- オンラインで、履歴書データを提出
- ビデオチャットによる、面接
- LinkedIn(リンクトイン、ビジネス向けSNSであり企業側からのスカウトが届く)
- 上記のように、アメリカでは就職活動の大部分がオンライン形式で行われる
- アメリカは国土が広すぎて、就職活動のために現地の企業へ移動するのは大変であるため
- 上記のように、アメリカでは就職活動の大部分がオンライン形式で行われる
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5「アメリカでは『起業』が就職活動の花形とされている」
- 学校卒業後の「起業」は、アメリカでは同年代の人々に賞賛されたり羨ましがられる
- 日本とは違い、『ヒーロー文化』『チャレンジ精神を賞賛する文化』がアメリカにはあるため
- 「起業すること」は、アメリカの若者達の間では価値が高いステータスとして扱われている
アメリカ企業と日本企業の、若者の就職活動の主な違い
アメリカ企業の場合 | 日本企業の場合 | |
---|---|---|
求職者に求められる要素 | 高い学歴と能力と実務経験 | 新卒者であることとコミュニケーション能力 |
インターンシップ | ほぼ必須 | 不要な場合が多い |
企業就職の難易度 | かなり高い | 低い (新卒者であれば容易に就職できる) |
雇用の流動性 | 非常に高く、職場を転々とするのが常 | 非常に低く、1つの企業に何年間も留まるのが常 |
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