発達障害の一種とされる「アスペルガー症候群」。近年では「アスペルガー」「アスペ」などの略称でネット上でもひんぱんに目にするようになっています。
アスペルガー症候群とはどのような症状なのか?症状や、アスペルガー症候群の原因の仮説を調査しました。
アスペルガー症候群の症状
アスペルガー症候群の症状
- 「空気を読む」「相手の感情を察する」といったあいまいな行為が非常に苦手
- ↑の特徴のせいで対人コミュニケーション能力がいちじるしく低くなる
- 特定のことに強いこだわりを持ち、自分自身が定めたルールを貫くことに固執し、それを邪魔されることを嫌う
- 「興味がある特定の分野」には驚異的な集中力と記憶力を発揮する、という長所ももつ
予備知識:「アスペルガー症候群」とは
アスペルガー症候群は「発達障害」の1種で、自閉症の1つとして分類される。
認知およびコミュニケーション能力に軽度以上の障害を抱えている。
日常生活での、アスペルガー症候群の症状で発生する問題
- 思ったことを、相手の感情に配慮せずにそのまま口に出してしまう
- 例え話・冗談を言葉の通りに解釈してしまって、自分が混乱したり、相手を困惑させる
- 自分ばかりが一方的に話し、会話のキャッチボールが成り立たない
- 相手の表情や声のトーンから、相手の感情を読み取ることができない
- 相手の発言の、あいまいな表現や、言葉の裏を読み取ることができない
- 感覚過敏で、音や匂いに過剰に反応してしまう
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このような症状から、集団内で孤立してしまい、そのことから「うつ病」「強迫性障害」のような二次障害を引き起こし、ますます社会から遠ざかるようになってしまうことが多々あります。
職場で人間関係のトラブルを起こし、そのことで解雇させられて無職になり、経済的に困窮するというケースもよくあります。
臨床コホート研究による報告では、アスペルガー症候群を抱える成人は、一般人と比較して自殺リスクが9倍以上もあるとされています。
アスペルガー症候群をもっている人のネット上での意見
たぶん、健常者からアスペルガー症候群の人を見ると、
「ロボット」とか「違う星に住んでいる、宇宙人」みたいに見えていると思う。
「ロボット」とか「違う星に住んでいる、宇宙人」みたいに見えていると思う。
アスペルガー症候群を抱えていると、相手の気持ちを読み取る・察することができない。
「空気を読む」ってファジーな行為がまったくできない。
他人を傷つけている自覚が無く、不快にさせてしまう。
しかし、嫌そうな顔→何だか知らないけれど嫌な気分にさせてしまった、ということは理解できるので、こちらも申し訳ない気持ちになる。
しかし、嫌そうな顔→何だか知らないけれど嫌な気分にさせてしまった、ということは理解できるので、こちらも申し訳ない気持ちになる。
普通の人達の社会と価値観を知りたくて観察・分析していると
「上から目線」と周りに評価されて孤立する。
「上から目線」と周りに評価されて孤立する。
アスペルガー症候群の人は、マイルールを作って、それを貫くことに固執する。
集団内の慣習や忙しさ・大変さはお構いなし。そりゃあ、みんなに嫌われる。
集団内の慣習や忙しさ・大変さはお構いなし。そりゃあ、みんなに嫌われる。
一般人より、思考の幅がはるかに狭いのがアスペルガー症候群の特徴。
なので、視野が狭い・決めつけが多い・多様性や柔軟性を考えることができない。
なので、視野が狭い・決めつけが多い・多様性や柔軟性を考えることができない。
特定の興味ある分野では異常な集中力と知識量を発揮するが、それ以外の分野には見向きもしない(普通以下の習熟度になる)。
よって、汎用性が無いダメな社会人というらく印を押される。
よって、汎用性が無いダメな社会人というらく印を押される。
興味を発揮する分野は、どうでも良い漢字の読みや地名の由来など、そのほぼ全てが無駄知識。
仕事に有用な分野に、都合良く過集中が発動するようなことはほとんど無い。
仕事に有用な分野に、都合良く過集中が発動するようなことはほとんど無い。
健常者達とは考え方・価値観が違いすぎて、いつも孤立する。
人の感情に共感するって行為が無理だから、周りをよく観察して、全部パターン化して覚え込むしかない。
「Aの状況では、aの行動・反応をすること」みたいに。
自分で言うのも悲しいが、本当にロボットみたいだ……。
「Aの状況では、aの行動・反応をすること」みたいに。
自分で言うのも悲しいが、本当にロボットみたいだ……。
発達障害のアスペルガー症候群を抱えている人って、見た目は普通の人と変わらない。
なのにミスをしまくるので、「なんでこんな簡単なこともできないの!?」と健常者達を余計に怒らせてしまう。
なのにミスをしまくるので、「なんでこんな簡単なこともできないの!?」と健常者達を余計に怒らせてしまう。
アスペルガー症候群の原因はまだはっきりとはしていない
アスペルガー症候群は、医学的にはまだまだ研究途中の障害であり、はっきりとした原因はまだ判明していません。
「これがアスペルガー症候群の原因ではないか?」とされる有力な仮説は、以下のようなものがあります。
その人がアスペルガー症候群を抱えるようになる原因仮説
- 親からの「遺伝」という仮説
- 母親の胎内にいる期間に、「環境ホルモン」や「重金属」によって生育に悪影響を受けている仮説
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アスペルガー症候群の症状が起こる仕組みの仮説
- 脳内物質の分泌状況が異常をきたしているという仮説(セロトニン・オキシトシン・グルタミン酸といった神経伝達物質の分泌異常が実際に確認されている)
- 脳内の領域である「側頭頭頂葉」と「前頭葉」の間のネットワーク機能が低下している仮説
- 他人の感情・表情を感じ取る脳の領域の「扁桃体」「紡錘状回」「前頭葉」「上側頭溝」に機能異常を起こしている仮説
- 小脳に異常をきたしている仮説
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