ずっとひどい目にあい続けたり、ずっと失敗続きだと、次第にその悲惨な状況から抜けだそうとすら思わなくなるという病気の「学習性無力感」について調査したので分かったことを報告します。
学習性無力感の症状
学習性無力感の代表的な症状
- 強度のストレスを受け続ける環境・状況にいても、少しの努力で抜け出せるのにその可能性すら考えられず、自ら積極的には抜けだそうとしなくなる
- 悪い環境やストレスの原因から自分の意志では逃げ出すことができないという状況が、本人に無力感・絶望感・焦燥感といった情緒的混乱をもたらす
学習性無力感の症状は「うつ病」に酷似しています。
自己肯定感が低下し、劣悪な環境やストレス環境から抜けだそうとせずに、そのまま潰されてしまうので、学習性無力感の症状はかなり危険といえます。
学習性無力感の治療方法
学習性無力感を治すための根本的な方法は「小さな成功体験」を積み重ねることしかありません。
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抗うつ剤を使用すると、学習性無力感に付随する抑鬱感を改善することができますが、これはあくまで対処療法にすぎません。
ほんの小さなことでいいので、わずかな成功を少しずつ少しずつ積み重ねていくことが、遠回りのように見えて学習性無力感を治すための最短ルートです。
それに加えて、心療内科で精神科医から適切なアドバイスを受け、対話を続けることも、学習性無力感を克服するために大きな助けとなります。
学習性無力感に冒されたネット上の人々
何かをやろうとする際に、
「どうせやっても失敗する」って考えがまず浮かんできて、
その考えで思考全てが塗りつぶされる感じ。
「どうせやっても失敗する」って考えがまず浮かんできて、
その考えで思考全てが塗りつぶされる感じ。
マジで自分のことを病気なんじゃないかと思うことがよくある。
たとえ生命の危機にさらされようとも、まだ逃げたりなまけようとする確信がある。
たとえ生命の危機にさらされようとも、まだ逃げたりなまけようとする確信がある。
人生で何かをやり遂げたり、大きな成功をした経験が無いんだよな。
自分で自分が信頼できない状態。
自分で自分が信頼できない状態。
人間は失敗しすぎると、その結果無気力になってしまう。
成功したいなら、確実に成功できる小さな課題で成功することを続けるべき。
成功したいなら、確実に成功できる小さな課題で成功することを続けるべき。
負け続き・失敗続きの弱い人が「どうせ、何をやっても無駄」って考え方に固定されるのは、ある意味自然。仕方がない。
脳は、過去の自身の実績をもとにできるかできないかを無意識に判断しているから。
脳は、過去の自身の実績をもとにできるかできないかを無意識に判断しているから。
「過干渉の親」は危険。
意志を全て親に潰されて、親の操り人形にされて、何の挑戦もできない人間へゆがめられてしまう。
意志を全て親に潰されて、親の操り人形にされて、何の挑戦もできない人間へゆがめられてしまう。
現代の若者って、生まれた時点から日本は不況・経済成長がずっと停滞中。
つまり、バブル経済期を生きた人達が得た成功体験が無い。
なので、斜に構えて本気で物事に当たろうとしない学習性無力感患者みたいなのがすごく多い。
つまり、バブル経済期を生きた人達が得た成功体験が無い。
なので、斜に構えて本気で物事に当たろうとしない学習性無力感患者みたいなのがすごく多い。
いじめられっ子が社会でほぼ成功できない理由は、
いじめという過度のストレスを受け続けると、脳が、「状況の打破」よりも「状況に耐え続けること」を選択してしまうようになるから。
脳の癖は大人になっても直らず、社会へ出ても嫌な上司やブラック企業に虐げられてそれに我慢し続けるしかできないので、いじめられっ子は成功できない。
いじめという過度のストレスを受け続けると、脳が、「状況の打破」よりも「状況に耐え続けること」を選択してしまうようになるから。
脳の癖は大人になっても直らず、社会へ出ても嫌な上司やブラック企業に虐げられてそれに我慢し続けるしかできないので、いじめられっ子は成功できない。
好きなことを見つけられず、嫌なことにずっととらわれたままの人の人生は失敗する。
「学習性無力感」が発見された実験
犬を利用した、学習性無力感の実験
- 頭部を動かすことで「電撃」を止めることができる犬と、パートナーの犬が「電撃」を受けると自身もいっしょに「電撃」を受けて自身では「電撃」を止めようがない犬のグループを用意し、「電撃」に対する反応を実験した↓
- 「電撃」を止めようが無い犬のグループは、「電撃」を受けても回避する行動を取らずにうずくまるだけになった。実験条件が変わって、自分の力で「電撃」が回避できる状況になっても、回避する行動を取ろうとせずに耐えるだけだった。↓
- 「犬は、電気刺激が継続して逃げられない状況が続いたことで、何をやっても無駄、ということを学習してしまった」と推測された
- 本実験の犬と同様に無力感を学習する現象は、ネコ・ネズミ・サル・サカナ・ヒトを使った実験でも同じように確認できた
アメリカの心理学者のセリグマンとメイヤーの実験
過労状態にあると視野狭窄におちいり、自殺が頻発する
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ブラック企業での過労で視野狭窄におちいるのも、学習性無力感を引き起こし、「何をやってもどうせ無駄」「退職するのは、会社の上司や同僚に申し訳ない」という考え方に染まってしまいます。
そのあげく、過労のせいで正常な思考が不可能になり、思考の幅が極端に狭まって、「今の状況から抜け出すには死ぬしかない」という過労自殺を引き起こすことになってしまいます。
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