昼夜逆転のような不規則な生活や暴飲暴食をすることが、知らないうちに少しずつ心の調子をおかしくしてゆき、うつ病やパニック障害のようなメンヘラ化をさせやすくする、という現象について調査したので、分かったことを報告します。
「昼夜逆転」の生活がメンヘラを発症・悪化させる仕組み
- 夜が明けた朝方に就寝し、午後に起床するという生活を続けていると、「昼間に身体を活発状態にし、夜間に身体を休息状態にするという役割の自律神経」の調子が狂ってしまう
- 昼夜逆転生活によって、夜間に交感神経が活発化するようになり(本来なら副交感神経が活発化する)、昼間に副交感神経が活発化するようになる(本来なら交感神経が活発化する)
- 昼夜逆転生活によって自律神経の活動リズムが狂っていると、「情緒不安定」な状態になりメンヘラが発症・悪化しやすくなる
- 自律神経失調症の精神面での症状は以下のようなものがある
- 情緒不安定
- 鬱的な状態
- 被害妄想
- 不安感
- イライラ
- 焦燥感
- 人間不信
- 自律神経失調症の身体面での症状は以下のようなものがある
- 頭痛
- 微熱
- 耳鳴り
- 味覚障害
- 冷や汗が出る
- 倦怠感
- 不眠
- めまい
- 手先など身体の一部が震える
- 血圧の急激な上下
ひきこもり・ニート・夜勤形態の労働を長期間続けている・家にこもりっきりの在宅ワークなどを続けていると、昼夜逆転生活になりやすくなります。
昼夜逆転生活になると「自律神経」の活動リズムが崩れ、そのせいで心身にさまざまな不調が起こるようになります。
さらに、昼夜逆転生活のような不規則な生活では他者と会話をしたり会う機会が激減するので社会性が失われ、メンタルが病む大きな原因となってしまいます。
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「セロトニン」がうまく体内合成されなくなる
- 神経伝達物質の一種「セロトニン」の効果は「心を落ち着け、精神を安定させる」
- セロトニンは朝日を浴びることがトリガーとなって生合成されるので、昼夜逆転生活をしていると朝方から昼は就寝しているので日光を浴びず、セロトニンが正常に生合成されなくなってしまう
- セロトニンが上手く生合成されずに欠乏するようになると、精神が不安定になり始めてメンヘラを発症しやすくなる
- セロトニンは、「メラトニン」という入眠を促すホルモンの合成材料になるので、セロトニンが欠乏するとメラトニンの生合成もうまく進まないようになり、メラトニン不足で睡眠障害が起こるようになって精神の不調とメンヘラ化が起きやすくなる
昼夜逆転生活をしていたり、カーテンを閉め切ったまま日光を遮断した生活を続けていると、神経伝達物質「セロトニン」がうまく合成されないようになり、精神が不安定になっていきます。
「暴飲暴食」の生活がメンヘラを発症・悪化させる仕組み
- 暴飲暴食の食事内容はポテトチップスやチョコレートやアイスクリームのようなジャンクフード・お菓子であることが非常に多い
- ジャンクフード・お菓子の食べ過ぎのせいで塩分・糖分・脂質の過剰摂取となり、まず身体が不健康となり、身体の不調に連動して精神の調子もだんだん狂っていく
- 糖分の摂りすぎのせいで慢性的な高血糖状態が続くと「糖尿病」を発症し、失明や指や足の壊死など悲惨な症状を呈する
- ジャンクフード・お菓子の食べ過ぎのせいで、炭水化物・タンパク質・脂質・無機質・ビタミンなどのバランスが取れた食事をきちんと摂らないようになってしまい、必要な栄養素が足りなくなるせいで心身が不健康になる
本ページですでに解説している「セロトニン」はトリプトファンという必須アミノ酸から合成され、トリプトファンは体内合成がなされないので、肉類などから摂取するしかありません。
栄養バランスの良い食事を摂らないでいると、身体の不調に引きずられて精神のバランスもだんだん崩れていきます。
- うつ病を発症すると、患者はケーキやクッキーやチョコレートのような甘いものをやたらと食べたがるようになる
- その理由は、甘いものをたくさん食べて血糖値が急上昇すると、血糖値を抑えるインシュリンが多量に分泌され、そのことがインシュリンが脳へトリプトファン(セロトニンの合成材料)を輸送する作用を促進し、脳内のセロトニン濃度が上昇してうつ病の症状が緩和されるから、というもの
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ジャンクフード・お菓子・糖分が多い清涼飲料水の暴飲暴食はメンヘラ化を促進しますが、ケーキやチョコレートのような甘いものを病的に食べ続けている状況そのものがすでにうつ病を発症していることの証拠、という側面があります。
もとから暴飲暴食はしないように注意するのはもちろんのこと、甘いものを食べ続けることが止められないようならうつ病の発症の可能性を考えて心療内科を受診するべきです。
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