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医学的観点から、ADHDの脳に起きている異常の解説

 

発達障害の一種「ADHD」を抱えている人が、「多動性」や「衝動性」や「集中力の欠如」などの症状を呈する原因を、

ADHDを抱えている人の脳の構造にスポットを当てて、医学的側面から解説します。

 

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ADHDを抱えている人達の脳内で起きていること

「ドーパミン」と「ノルアドレナリン」の分泌状況に異常が起きている

ADHDを抱えている人達の場合

  • 神経伝達物質である「ドーパミン」と「ノルアドレナリン」が脳内の神経細胞(厳密には、神経細胞のシナプス部分)に分泌されるが、
    ドーパミンとノルアドレナリンが、神経細胞に付いている「トランスポーター(分泌された神経伝達物質の取り組み口)にすぐに取り込まれてしまい、
    神経伝達物質のドーパミンとノルアドレナリンを介することによる神経細胞間の刺激伝達に多くのエラーが生じてしまっている
  • ADHDの症状が出る根本的な原因は「トランスポーターの働きが過剰であり、すぐにドーパミンとノルアドレナリンを再吸収してしまうから」と考えられている

健康な人達(発達障害者に対し、「定型発達」と称される)の場合

  • シナプスから分泌されたドーパミンとノルアドレナリンが、トランスポーターに取り込まれすぎることなく、
    ドーパミンとノルアドレナリンが次の神経細胞の「神経伝達物質受容体」に正常に到達することで、
    神経細胞間での刺激伝達がスムーズに続くようになる
ドーパミンなどがすぐに再取り込みされてしまうことでの、ADHDの症状の種類

  • 集中力の極端な欠如
  • 物事に取り組む意欲の低下
  • 「衝動性」が非常に高くなる
    • 自分が言いたいことややりたいことを我慢することができず、軽はずみにすぐに言ったりやったりしてしまうこと
  • 「多動性」を呈するようになる
    • 貧乏揺すりや、席に座っているべき場面で勝手に席を立って歩き出してしまうなど、落ち着きがない態度
  • 「遅延報酬障害」を引き起こす(ドーパミンが不足することが原因)
    • 「今コレを我慢してやれば、後でアレが手に入って有利になる」という認識と行動が困難になる
  • 物事の優先順位を認識することが困難(ノルアドレナリンが不足することが原因)
  • 物事の実行能力がいちじるしく低下する(ドーパミンとノルアドレナリンが不足することが原因)
    • 物事を計画したり、計画を実行に移したりすることが困難になり、色々なことを先送りにしてしまう

 

 

 

「短期記憶」をすることが非常に困難

 




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ADHDを抱えている人の脳は、「短期記憶(記憶の中で、短期的に保存される種類の記憶)」の機能に障害がある、と考えられています。

ワーキングメモリが少なかったり、故障している状況なので、

ADHDを抱えている人は極端に集中力が続かなかったり、ひどい物忘れ、興味の対象が次々と移り変わってしまう、などの状態になるようになります。

短期記憶の障害による、ADHDの症状の種類

  • 忘れものをすぐにする
  • 物をすぐに無くす
  • 「自分が今、やるべき課題」を忘却し、次の興味対象へ移ってしまう
  • 会話相手が数十秒前にしゃべった内容を覚えていられない

 

 

 

「時間感覚」の異常

 

発達障害の研究で、ADHDを抱えている人は、




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「普通の人達よりも時間の流れが早く感じる」

ということが分かってきました。

この時間感覚の異常が、ADHDを抱えている人達がスケジュールの調整能力に問題がある大きな要因であると考えられます。

時間感覚の障害による、ADHDの症状の種類

  • やるべき課題があるのに、何もできずに1日が過ぎてしまう
    有効な行動を取れずに、ひたすら時間だけが溶けていく、という独特の感覚

 




ADHD用の薬が、脳に作用して効く仕組み

 

ADHD用の代表的な薬1「コンサータ」

  • コンサータは「メチルフェニデート塩酸塩」という成分の入った薬の販売名称
  • コンサータを服用することにより、ADHDの「衝動性」「多動性」「不注意」が大きく改善される
    • コンサータは一時的に症状を緩和するだけで、ADHDを根治させるものではない
  • コンサータを服用することで、脳の神経細胞に付いている「ドーパミントランスポーター」の働きが阻害され、
    神経細胞のシナプスから分泌されたドーパミンがドーパミントランスポーターに再取り込みされることを抑制することで、
    神経細胞間のドーパミン濃度を高くし、シナプス同士のドーパミンによる刺激伝達を促進させる
  • コンサータは服用し始めて約1週間後という短時間で効果が実感できるが、
    薬剤が中枢神経系に直接作用し、しかも依存性が高いため、服用リスクも高い

 




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ADHD用の代表的な薬2「ストラテラ」

  • ストラテラは「アトモキセチン塩酸塩」という成分の入った薬の販売名称
  • ストラテラを服用することにより、ADHDの「衝動性」「多動性」「不注意」が改善される
    • ストラテラは一時的に症状を緩和するだけで、ADHDを根治させるものではない
  • ストラテラを服用することで、脳内の「ノルアドレナリン」の働きを強める効果が得られる
  • ストラテラは服用後2週間程度で「衝動性」「多動性」「不注意」の改善を実感し始め、
    安定した効果を得るには服用後6~8週間かかり、即効性は低い
  • ストラテラはコンサータのように神経細胞に直接作用する薬剤ではないので、服用リスクは低い

 



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